50歳からのフードデリバリー配達員

あなたは50歳以上ですか? はい/いいえ 

デイサービスドライバー業務で、「鳩にエサ遣り」を思う

デイサービスのドライバーをやっている時に、毎回をくれる利用者さんがいる。

 

本当は、というか事業所のルール的には「スタッフ」と「利用者」間、利用者同士、とかもイレギュラーな食品のやり取りはNG、という事になっている(昼飯はまた別のお話)。

 

まあこれは「アレルギー」や「のどに詰まった」、「中(あた)った」といったトラブルを無難に回避的するという意味合いが強いと思われ、実際やり取りがあったところで問題に発展するケースは稀であると思われるが。

 

そんな中常態化しているのが、自分が送迎しているとある利用者さんによるスタッフへの「飴の手渡し」だったりする。

 

詳しい病状は知らないがその利用者さんは一人で歩くのは厳しく、移動は車椅子か介助者による両手引きとなる。

そして発話も困難なのでスタッフが何度も何度も聞き直してやっと何を言わんとしているかが分かる、といった、言い方は悪いが「手のかかる」人なのだ。

そんな状態なのでその人からしたら「一方的に世話になっている」という感情が沸いてしまうのは想像に難くない。

そして人間には誰かの世話を焼きたいという欲求が少なからずあるものだと思う。

だからその利用者さんもNGだといわれても「飴の手渡し」という「世話焼き」をやめることができないのだと思う。

 

そんなことを考えていたら「禁止」といわれても鳩へのエサ遣りをやめない人たちのことを思い出した。

彼らはきっと、もっと誰かの役に立ったり世話を焼いたりしたいという欲求を満たすことができない現状の、言い方は悪いがはけ口として鳩へエサをバラ撒いているのだろう。

 

 

…てことは私はある意味その鳩と同じような立場なのか?とちょっと思ってしまった。

まあ飴を喜んで受け取るだけでいくらか心が満たされるのだとしたら喜んで鳩役を引き受けようじゃありませんか!

…といってみたものも、それもなんだか上から目線な気がしないでもない…。