50歳からのフードデリバリー配達員

あなたは50歳以上ですか? はい/いいえ 

初めて迎えに行く利用者さん…デイサービスにて

この日は自分としては初見の利用者さん宅のお迎えがあった。

 

空模様はあいにくの降雪!

(付加情報…とはいえ神奈川県横浜市なので「高が知れている」程度。送迎車はスタッドレス装着)

予報では昼過ぎに雨に変わると言っているが果たしてどうなることやら。

 

ターゲットのマンションには問題なく到着。

オートロックマンションなので番号入力するとしばらくして応答がありドアが開くか開かないかのタイミングでいざ突入!

エレベーターは比較的好きなフジテック

アガる⤴!(編集部注…「気分が高揚する」の意か)

お宅に到着しチャイムを連打…もとい鳴らしたが…応答なし。

「ターゲットは歩行器を使用している」という事前情報を入手していたのでインターホンの受話器まで時間がかかるとか、もう誰が来たかは分かっているので直接玄関に向かっているのかとかそういった要素も加味してみたが、それにしても時間がかかり過ぎている。

(備忘録…こういう時は体感ではなく実際に経過した時間を計った方があとあと検証しやすいか?)

仕方なくもう一度チャイムをプッシュ。 しばらくすると弱々しくドアがガチャリとオープン。

 

そこには初見のお年寄りが、4輪のしっかりしたタイプの歩行器の上にリュックタイプのバッグを乗せてその中を必死にゴソゴソと探していらっしゃる光景が。

 

聞けば鞄を取り替えたら鍵がどこにあるのか分からなくなってしまったとのこと。

マジか~(^o^;)

という心の声はおくびにも出さず

「慌てなくても大丈夫ですからね〜」的雰囲気を前面に押し出しながら

スマホのライトでバッグの中を照らすなどフレンドリーな空気を演出しつつ状況の進展を試みる。

結局鍵はお出かけバッグの中には入っていなくて別の場所から発見した模様。

 

なんとか車までご案内して発車できる状態になったが、その時すでに次のお宅に到着してなければいけない時刻だったりする。

 

なのでその後に迎えに行くお宅に遅れるという旨を連絡しなければならない。

もちろん「電話」で、だ。

デイサービスの利用者はLINEなどもっての外、スマホはおろかガラケーすら使っていなくて固定電話オンリーのケースもままある。

それで早めに家の外に出てしまう人もいるのでそうなると寒空の下に高齢者を待たせておくことになってしまう。

今回はその「固定電話オンリーで」、しかも「利用者本人がその存在を知らない」留守番電話に繋がってしまった。

仕方がないので事業所に電話して事業所から利用者宅へ鬼電するように依頼。

コチラはコチラで爆速で送迎車に鞭を入れたのだった…(ピシッ!ピシッ!)。

(一口メモ…朝のお迎え時間帯は7時から9時の「指定方向外通行禁止」に該当している道もあるので安易なショートカットには注意が必要)

 

なんとか無事次のお宅に到着。

こういう時にヒヤヒヤするのが

「道混んでたの?」

とか訊かれないか、という事。

「いやー、〇〇さんが『鍵がない〜!』っ探し回ってたせいですっかり遅くなっちゃいましたよ、参りましたねアハハ」

とは言えないし、

「いやー、今日は渋滞が多くて参りましたよアハハ」

なんてテキトーに相槌打ったりしたら別の利用者さんが「…渋滞なんかしていたかしら?」とピュアな横槍を入れてこないとも限らないのでヒヤヒヤしたが、今回は特にそういった面倒な事にはならずに済んだ。

 

この日は天気のこともあってか利用者人数が少なかったこともあってかその後大した問題もなく無事終了。

 

今回程度のイレギュラー案件に関してはさして動揺せずに遂行できるスキルは身に付いたようだか、

一方パート・アルバイト勤務にはそれによる昇給等がないと言う事実に、モチベーション低下の斜度は下方向に角度を増していったのであった…!