ウーバー配達にて。
注文者からのメモには「イタリアンレストランの看板の横にある階段を登ってください」
とあったのですが、看板が思ってたのよりもはるかに個性的で何度か前を通り過ぎました。
そしてその横の階段も想像していたイメージと想像していた勾配からは遥かにかけ離れていたのでおそらく視界には入っていたのだと思いますが階段と認識できずスルーしてしまいました。(たぶんその時は「石垣」ぐらいな感じに思っていたと思われ..)
そして唯一のアプローチルートであるその「階段」を認識できなかったことにより目的の建物へ近づくためのルートが完全に分からなくなったのです。
この時点でいわゆるパニックを起こしていたとしか思えないのですが、この後驚きの行動に!
その目的の建物は高速道路上のバス停専用レーンと接していたので「高速道路側にしか出入口が無いとか?」とありえない妄想が止まらず、なんとこの階段をウバッグ背負ったままでPanasonicオフタイムを引きずり上げて登ってしまったのです。
もちろんこの上には高速バスのバス停しか存在しませんでした...。
当然「知っているものだけが使える秘密のスロープ」も存在しませんでした。
なのでこの階段をスゴスゴと折りたたみとは言えかなりの重量のあるパナソニックオフタイムを注意深く引きずり下げたのでした。
後になって考えれば「馬鹿じゃないの⁉」と思うんですが、それが現実。
自分の思考のクセやヤバさを認識できてよかった、と無理やりポジティブにまとめてみる以外、コメントのしようがありません!
結局最初のポイントに戻って石垣だと思っていた階段をよじ登り(オイオイ!)なんとか目的の建物にたどり着くことができました。
この建物がまた非常にユニークでオートロックドアが蹴破ることができそうな木製のドアだったり、置いてある調度品が地中海にバカンスに来たのかと見紛うほどに雰囲気のいいものだったり、部屋の配置がらせん状に上階へ上がっていくという、なんとも不思議な建物でした。
さて階段を認識できなかったくだりで思い出したのが、子供の頃買ってもらった「学研のひみつシリーズ」の「忍者・手品の秘密」という本。
その中にあった話で日本の室町時代位の話だったと思うのですが、追っ手から逃げている公家が最初は物陰に潜んでいて、追手達は巻物のいっぱい入っている大きな箱の中を探してそこにいなかったので別の部屋に探しに言っている最中に公家はその巻物の箱の中に移動。追手達は執拗に部屋の中を探したが、一度探してハズレだったところは二度と探そうとしない心理が働くものなのでその公家はまんまと逃げおおせた、というエピソード思い出したのでした。