ある時期、フロントブレーキワイヤーが立て続けに切れたことがあって、最初交換したときに次に切れたのが1ヵ月後だったので、フロントブレーキ偏重主義の乗り方ではこの程度しか持たないのかなと思ったものの、なんと次は数日後に切れてしまった!
これはいくらなんでもおかしい。
原因を考えてみたら、この時ブレーキパッドもかなり減っていて
「ぎゅっ」と握り込んでも効きが悪く減速はできても最後に完全停止させる時にすべり感があるので、さらに握り込むとパワーモジュレーターが作動してしまって明らかに停止距離が延び気味になっていたのです。
そのように毎回パワーモジュレーターが作動してしまう程に高負荷が常態化してしまっているせいで恐ろしく早くワイヤーが傷んでしまったものと推測しました。
そんなわけで結構早いタイミングでワイヤー交換を繰り返したので作業自体は慣れてきました。
しかし毎回ドキドキするのが最初に太鼓の部分をカットする時です。
私の使っているブレーキインナーワイヤーはクロスバイクロードバイクのどちらにも使えるもので、ワイヤーの先端がそれぞれの自転車で使う形状になっているのです。
私が使うのは下の写真右側のタイコなので左側の「昔の空気銃で使っていた、てるてる坊主弾」みたいなタイコは不要、というかこれがあるとアウターケーブルに通せないので最初にカットして除去します。
この時ウッカリ必要な方を除去してしまうんじゃないか⁉と毎回ムダにヒヤヒヤします。
驚きのメンタルの脆弱ぶり!
さてブレーキワイヤーを交換してワイヤー固定ネジを締める位置を調整し終わったときにそれまでの調整がすべてすべて無駄だったことに気づくことがあります。
それは...レバー側のアジャスターからアウターワイヤーのエンドが外れたのを見逃していたりすることです。
↑の写真はきちんとはまった状態ですが、作業中に外れてしまうことがあるのです。
パッド交換等ワイヤー交換を伴わない整備の時は、ワイヤーに残っているネジの留め跡との整合性で異常に気づくことも多いのですが、ワイヤー交換時は留め跡が無いのでそのまま最後まで気付かないことがあったりしました。
こういったことも短期間での交換を余儀なくされたことによりこの後この点においてはミスすることは無くなりました。