50歳からのフードデリバリー配達員

あなたは50歳以上ですか? はい/いいえ 

オーバー100利用者さんとのチョッピリ切ない別れ

勤務先のデイサービスの利用者に100歳を超えている方がいた。

「いた」と過去形なのは、前回の送迎が最後の来所だったから。

「最後の来所だった」のは病気やケガで入院するから、ではない。

まして「大往生」したわけでもない。

 

 

その利用者さんは腰が曲がっていたり膝が痛かったり身体的な衰えは流石にあるが、認知症的な症状はほぼ無いし声にはハリがあるし乗車中も「あれは何かしら?」となかなかに好奇心が旺盛で「長生きの秘訣はコレかな⁉」と感心させられた。

その利用者さんの息子夫婦はどちらも働きに出ていて日中はデイサービスの日以外はその利用者さんが一人で在宅していて、何度か転倒して怪我をしたことがあった。

そんなこともあり家族としては心配なのでもう老人ホームに入所してもらうことにした、という経緯らしい。

 

しかし本人は拒否しているらしく、家族は今回は「ロングのショートステイ(ややこしいな)」と偽ってそのまま入所させてしまおう、ということだそうで。

 

当事者ではないので意見できる立場では無いが、

ココロが傷まないといえばウソになるな…

 

その最終日の送迎中に車内で少しお話をしたが、

 

  • 「来週はショートステイに行くのでお休みします」
  • 「以前2〜3日ショートステイに行ったが、あまり居心地が良くなかった。今回は10日間も行くので気が重い」

との事。

 

「…本当は10日間じゃなくてもうずーっとなんですよ…!」

と前歯の辺りまで出掛かったが、なんとかガマン。

チョッピリ切ないラストランとなりました。