50歳からのフードデリバリー配達員

あなたは50歳以上ですか? はい/いいえ 

複雑な状況を簡潔に説明する難しさ…ネジとの対話

送迎ドライバーのバイトやってるデイサービスは、歩道からだと一段降りる必要があり尚且つ入り口ドアが歩道よりもやや高い位置にあるというなかなかに厄介な地形だったりします。

(3〜4年くらい前までは図はほとんどAdobeイラストレータ(以下「イラレ」)で描いてましたが、

もう使う環境が無くなってしまったので(家ではナゾの無料ダウンロードが出来たCS2を使っていたが、それを入れていたPCが起ち上がらなくなってしまった)お高いAdobe製ではないお絵かきソフトに乗り換えようと思ってから幾星霜…未だ導入してなくて今回Windowsの「ペイント」で描いてみようと思ったけどほぼ使い方分からん…のでホワイトボードに手描きという野趣溢れる方法でドローイングしてみました)

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なのでその「谷」に木製の構造物を置いて「橋」にしています。

ところが経緯は知りませんがジャストサイズではないので営業時間中のみ「構造物⇔歩道」間に専用の鉄板を敷いてスキマを埋めています。

ただ乗せるだけではなく、構造物から一センチほどボルトが生えていて鉄板側にはそのボルトを通す穴が開いていて鉄板を置いたらノブナットで締めて固定する、という形。

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しかしその生えているボルトの固定が怪しくなってきてノブナットで締めようにも一緒に回ってしまったり、それでもノブナットである程度締める事が出来ればボルトは回らなくなって最後まで締め込むことが出来るんだけれども、ボルトが沈み気味でそもそもノブナットのネジ穴に届かないことがままあったりする。

この日も2か所のうち一か所はフロアのスタッフでは締めることができず私に声がかかった。状況は分かっているのでボルトを引き出し横方向に力をかけて落ちないようにするという経験に基づいたテクニックを駆使してなんとかノブナットのネジ穴に少しでも引っかけられれば何とか締め込むことができるのであっさりミッションコンプリート。

しかし私が毎回やるわけではないので、スタッフの誰でもできる状態にしなければ問題の解決にはならないのだ。

本当の根本的な解決策は「車が横付け出来てフラットな物件に移転する」なんだけど無理っぽいので取り急ぎすぐにできることとしては件のボルトを引き出したまま固定することぐらいなので、送迎完了して戻ってきてから倉庫からめぼしい道具を集めて作業開始。

まずアングルを留めている木ねじを外したいが

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案の定ネジ穴がいわゆる「バカ」になっていて回しても抜ける方向に動かない〜!

経験に基づいたテクニックで難なく抜いた。

…難なくはウソで、木ネジが想定以上に長かったりして「あー、電動ドライバーがあればな〜」と人知れず不平を脳内に巡らせていたりします。

やっとアングルを外すことができた。

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案の定、ボルトの頭が乗っかるところは朽ちてボロボロになっていた。

本当は適当な木端でも充てがいたいところだがデイサービスの事業所で都合よく木端が手に入るワケもないので代替品としてこともあろうかテキトーな厚紙を数回折ったものを使用。

雨が侵入してすぐに痩せて元の木阿弥になってしまう未来が容易に想像できるが、背に腹は代えられない…

ボルトの状態は取り敢えず改善させ、それ以外の部分は原状復帰させるためアングルのネジを締めていくが、前述の通りネジがムダに長いので

「あー、電動ドライバーがあればな〜」と思い、ネジ穴が「バカ」になっているので経験に基づいたテクニックを駆使してなんとかミッションコンプした。

 

翌日朝一のピック(編集部注…「利用者さんのお迎え」の意か)から戻ってくるとフロアのスタッフから

「ネジ(直してくれて)ありがとうございます!…どうやって直したんですか…?」

と訊かれたものの、経験に基づいたテクニックを駆使してアウェイな環境でなんとかやりくりした話をするような時間的余裕が無いので「そこはまあ…ね」とごまかしても良かったのかもしれないがそれも芸が無い感じでイマイチだと思い咄嗟に

「ネジさんと対話してなんとか頑張ってもらった」的なファンタジー系の説明を試みてみたものの…

かな〜りドン引きされてしまいました!

 

いやしかしこのっていうのは

 

いうて今回の状況説明だけでも複雑だったと思うけど、これでも実は端折っている要素があるのです。

 

何度もこれ見よがしに出てきた「経験に基づいたテクニック」は言語化と相性が良くないのです。

 

とはいえ今まで盛ったり端折ったりすることを「嘘をついている」と感じたり、あとで辻褄が合わなくなることに対する恐怖感が極度にあるせいで複雑な顛末を複雑なまま説明しようとして返って伝わらない、ちょっと何言ってるか分からない、といわれてしまう事がままあった気がする…

 

のでこれからは

尺に収めるために涙を飲んでシーンを削ること

に貪欲になろう。

ついでに話を息をするように「鬼盛り」できるメンタルも鍛えたい…!