勤務しているデイサービスの設備が次々と壊れ、それを私の経験に基づいたDIYテクニックでその場をしのがせる、ということが続いている件。
今回は 「リカンベント」と呼ばれる自転車こぎマシン。
ペダルに足を固定するベルトがぶっちぎれてしまったとのこと。
青矢印が調整側、赤矢印が固定側。
今回は固定側がブッチ切れた。
ベルトは軟質ビニールのような素材。
まあ大体劣化して硬化してぶっちぎれるパターンのヤツ、ですね。
他のスタッフが とりあえず ちぎれたベルト同士をホチキスで繋ぎその部分を パワーテープでグルグル巻きにして急場を凌いでいるという事なので、取り急ぎ そのまま静観。
事業所には道具も材料も限られているので 下手に手を出してしまって解決できないとかまたすぐに壊れてしまったりとか「黒星」が増えてしまうとメンタルがダメージを被ってしまうので何にでもホイホイ首をツッコむわけてはないのだ。
豆腐メンタルはフラジャイルなのだ。
ところが 翌週 出勤してくると、ちぎれたベルトは撤去され代わりに1m は あろうかというマジックテープで固定するタイプのベルトが取り付けてあった。
(↓こんな感じのもの)
そのベルトをローマサンダル みたく 交差させて ペダルに足を固定して使っているとのこと。
(↓イメージ)
ちぎれたベルトを見てみると、事務所に有りがちな大きめのステープラーが6本打ち込んであるものの用途が違いすぎてアッサリ撃沈、ということらしい。
巻いてあったパワーテープも実力を発揮できるようなケースではなくただ単に粘着成分が残ってベタベタしまうという残念な爪痕を残してしまった。
メーカーに問い合わせるも既に生産終了しているモデルで該当部品の在庫も終了しているとの事で代替品を探している状態とのこと。
1日にそのマシンを使う回数もかぎられてはいるし自分が「ローマサンダル」をセットするハメになるとはかぎらないものの、ムダに伸縮するベルトなので締付け加減もわからないし、利用者目線でも「ナシ」だな…と思ったので暫しヤッツケの解決策を思案。
(アニメの一休さんの「ポクポク…チーン」のフェーズ)
切れたベルトを見るとペダルにある固定フックに掛ける穴を新たに開けるだけのスペースがあるではないか。
とはいえ分厚い軟質プラスチックのベルトに
穴を穿つような道具があるか?
自宅に戻ればドリルで2つ穴を開けて間を切り取ればもともとあった楕円の穴を生成することができるんだが…
あれ、そういえば…穴開けパンチでイケるんじゃ?しかしこの厚みがパンチの隙間に入るのか…ムリじゃね?
と思いつつも当ててみると…見事にピッタリと収まった!
そうか…家庭用の数枚用とは違って事務所用のは分厚い書類束を穿つので許容幅が広いのだった。
位置合わせのために穴開けポイントにフェルトペンで印をして、パンチの裏蓋をオープン。
このとき大量の小さな円形の紙片をバラ撒くというありがちなアクシデントはガムテで何事も無かったかのようにサイレントモードで処理。
裏蓋のない状態のパンチ穴から印を付けた2箇所をパンチ(オン、オン!)。
2つの穴に挟まれた部分をニッパーで切除して加工ミッションコンプ!
翌週出勤して来たらまたローマサンダル方式に戻っていた…やっべ、なんかミスったか?
見てみると今回生成した穴の相方となるフックは「固定側」なので外れにくい必要があるのでカエシがついた特種な形状になっているがそこがシッカリハマっていなかった。
マイナスドライバーでテコの原理を発動して「フックの返し」を生成穴を通過させてミッションコンプ!…のハズ。
次回ローマサンダルが復活していないことを祈る!